Nov 26, 2007

大学病院時代

ポスト @ 23:50:56 , 修正 @ Nov 26, 2007 14:50:56 | 日記

ある先生のコラムを読んでいて、自分の大学病院時代を思い出しました。大学病院は常勤3年、非常勤1年の計4年間在籍していました。そんな中で、たくさんの患者さんとお会いしてきました。海外旅行によく行かれるある女性の患者さんがいました。たくさんのお話を聞かせていただきました。僕の親よりも年配の方です。その方と、お話しするのが楽しみでした。他の科も同時に受診されていて、他科の僕の大先輩の先生が治療されたあと、僕のところに来て、
”先生、もう1度、治療の状態を診てください。”
と言ってくださるくらい信用してもらっておりました。
その方がある日、
”先生うちの義理の息子も診てください。”
と仰いました。もちろん、快く引き受けました。大学病院では先生を指名される方はあまりいらっしゃいませんので、張り切っておりました。義理の息子さんがいらっしゃいまして、丁重にご挨拶させていただきまして、現在の口腔内の状態、治療方針などをできるだけ丁寧に説明したつもりです。レントゲンを見ながら、精一杯のお話をさせていただきました。
ここにレントゲンで影があるので治療しないといけないとか、骨の状態はどうだとか…。
その方は、僕の話を時折うなづきながら、ジッと聞いていてくれておりました。
その日の治療を終えて、帰り際にその方は名刺をくださいました。患者さんが名刺をくださることはあまりありませんので、すこし嬉しかったのを覚えております。
そのいただいた名刺を見てびっくりしました。当時、兵庫県立粒子線医療センターの放射線科長で神戸大学医学部の助教授をされている方でした。
僕のレントゲンの説明を辛抱強く聞いてくださっておりました。恥ずかしいというより、身の引き締まる思いでした。
ある先生のコラムにも、仕事中ずっとパソコンに向かっておられる患者さんに、液晶のアドバイスをしたら、実はその患者さんは液晶のエキスパートでアメリカなどでも講演されるくらいの方だったそうです。その方もやはり説明にジッと耳を傾けておられたそうです。一流の方は他人の話を聞けるみたいですね。

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