僕の禁煙までの道のり

 

     僕の喫煙歴

 

僕の喫煙歴は、およそ15年くらいでしたが、その間1日も禁煙に成功したことはありませんでした。

といいますか、仕事柄、

”禁煙しないといけないなあ”

という認識はありましたが、僕の意志の弱さから、

”何かきっかけがあればなあ。。。”

と考えておりました。

 

     僕の父親

 

僕の父親は、呼吸器内科の医師です。僕の父親も以前はスモーカーでした。しかし、7年くらい前にやめました。それ以来は、名実ともに禁煙指導医です。

気持ちのどこかで、

”父親にできたのだから、その気になれば僕にもできるだろう。”

という考えがありました。

 

     周りの禁煙

 

大学時代の友人も次々と禁煙に成功していきました。子供が出来て、子供に影響が出ないようにやめた、というのが多いようです。

残念ながら、僕は結婚もしていなければ、子供もいません。(2008年3月現在)

友人達を見て、いつしか、

”結婚して子供が出来ればやめよう”

と思うようになりました。

 

     きっかけ

 

禁煙のきっかけはいきなりおとずれました。親しくなった人と飲みに行ったときの話ですが、その人がタバコが嫌いで、そのことを僕に伝えてくれました。これまで、飲みに行って、禁煙を勧められたことなどなかったですが、初めて勧められました。その日のそれ以降は急激にタバコを減らしました。

 

     いつからやめるか

 

きっかけとなった翌日に広島に行く用事があったのですが、新幹線は自由席の喫煙車両に乗りました。理由は空いていたからです。ポケットにはもちろんタバコが入っていました。

新幹線でとなりのお兄さんがタバコを吸いました。当然です。喫煙車両ですから。。。

僕もつられて吸いました。

しかし、喫煙車両に乗りながら、喫煙に嫌悪感を感じるようになりました。広島に着いてからもあまり吸わないようにしました。

いつもの量よりかなり減っているので、

”もしかしたら、禁煙できるかも…。”

と思いました。広島からの帰りもやはり喫煙車両で1本吸いました。

いろいろ悩みました。

”最初は半分に減らそうか”

とか、

”午前午後で1本ずつはいいかな”

とかいろいろ考えました。

しかし、禁煙というのは”いつからやめる”とか”明日から”とかいうのは成功しないと思います。最終的に翌日にだした結論は、

”今からやめる。”

ということでした。

 

     ストック

 

タバコは常に買いだめしていました。ですから、禁煙を決意したときも4カートン以上残っていました。どれほど、

”もったいないから、これ全部吸い終わったらやめよう。”

と思ったことか…。

でも、これを吸ってしまうとせっかくの禁煙に対するモチベーションが維持できないような気がしましたし、4カートン分、肺を汚さずにすんだと思えば、こんな得したことはないでしょう。

しかし、一つもタバコは処分せずに自分との戦いです。いつでも吸える状況で吸わないと言うことが大切なのです。

 

     禁煙パッチ

 

僕が禁煙するのにその手助けとなったのが”禁煙パッチ”です。これがなければ禁煙はもっとつらいものでしたでしょう。

このパッチを貼っている間は、その部位からニコチンを吸収するために禁断症状がやや楽です。

と言いましても、本当に辛いです。

急激にニコチンを吸収する喫煙と違い、少しずつの吸収なので、やはり数十分に1回は吸いたくなります。

このパッチは朝起きて、出勤前に脇腹に貼るのですが、帰宅後、入浴前に剥がして、風呂から上がると、禁断症状が強く出ます。

つまり、日中、禁煙パッチが良く効いていたということです。

 

     禁煙日記

 

禁煙パッチの製薬会社、NOVARTISの禁煙ガイドブックというモノを父親が勤めているベルライフケアクリニックでもらいました。

これには、禁煙に関する説明が載っていましたので参考にしました。

その説明によると、僕の依存度はかなり重度のようで、禁煙するには非常に大変な部類に属するようでした。

また、禁煙すると、一時的に太る、ということは聞いておりましたので、そのあたりもガイドブックを参考にしました。

 

     禁煙後太るか?

 

実際に禁煙をはじめて太ったかというと、やや太ったような気がします。しかし、それは一過性のモノだとの報告を何かで読んだことがあります。

といいますか、禁煙できるならそれくらいは本当にどうでもいい些細なことなのです。

禁煙するというだけで、非常にストレスを感じます。

不思議なことに仕事中は、

いつもより穏やかかな。。。

と思うほどイライラすることはありませんでした。仕事を終えてぐったりしているときや、帰宅後一人になったときなどに吸いたいピークがやってきます。

そのあたりの心境の変化などを綴った禁煙日記があります。

 

     禁煙日記

 

1日目:仕事からはなれるとキツイ。炭酸飲料が飲みたい。

2日目:キツイ。これが何日も続くと無理かも…。

3日目:視界からタバコを消した。

4日目:なんとか続けるために多くの人に禁煙していることを告げた。

5日目:禁煙後、はじめての酒のせき、、、乗り切った。

6日目:少し慣れてきたかも…。

7日目:どういうわけか、2日目くらいキツイ。

8日目:昨日と一緒。

9日目:気持ちがまぎれることがあればなんとか。。。

10日目:午前中パッチを貼るのを忘れてた。

11日目:充実した時間が忘れさせてくれる。

12日目:飲みに行ったら喫煙者がたくさんいたが耐えた。

13日目:何かに夢中になれば耐えられる。

14日目:いけそうな気がしてきた。

15日目:禁煙して以来、体の調子が芳しくない。どういうこと?

16日目:タバコを見ると吸いたくなった。

17日目:今日はパッチ無し初挑戦。

18日目:ガムの量が減らない。

 

     いつになったら成功?

 

禁煙後、数年経過してから再び吸い始めた方の話も何人か聞いておりますので、いつまで経っても油断は出来ません。

いつになったら、楽になるのかと聞かれると、

実は今でも決して楽になったわけではありません。

ただ、禁煙数日後は、頻繁に吸いたいという気持ちが強く出ていましたが、現在はその回数が減ったというだけです。

回数が減っただけで、吸いたいという気持ちは強いです。

これから先、ずっと油断は出来ないです。

 

     成功させるいくつかの方法

 

僕の場合は非常に多くの人に

自分は禁煙中だ

と告げてまわったことです。なんなら、喫煙者には禁煙を勧めてみたりもしました。

その際、禁煙して良かったことなどを、説明します。そうしながら、もう一度自分自身で、禁煙に対するモチベーションを維持します。

それから、何かに夢中になることです。内容は何でもいいと思います。前から欲しかった多少高価なモノを購入するというのでもいいかと思います。

あとは、僕の場合は、ガムと炭酸飲料でした。ガムはキシリトールガムで炭酸飲料はダイエットコーラです。これでかなり気が紛れます。

一度、試してみてください。

 

禁煙セラピーのトップへ

 

 トップページ

 当院について

 診療内容

 設備

 診察時間

 アクセス

 院内感染対策

 新着情報

 よくあるご質問

 お問い合わせ

 医療関係者の方へ

 リンク

 子供さんから
   いただいたお手紙

 スタッフ紹介

イベント 各種イベント

 院長ブログ

 数学

 統計学

 暗号

 院長の遊び場

 ミニオンカー

 心肺蘇生法

 AEDの取り扱い

 骨粗鬆症と抜歯

 病気・からだのお話

 海外技工物問題

 海外技工物問題2
       ベリリウム

 医療費控除

有資格者の方

 歯科医師

 歯科衛生士

 歯科技工士

 看護師

資格なし・学生の方

 歯科助手